「例大祭」ってそもそもどういう意味なのでしょう?
「例祭」とは、その神社にとって最も重要なお祭りのことで、その場所にとって由緒のある日に行われるものです。
つまり八幡宮にとって一年のうち一番大切なお祭り、ということですね^^
八幡宮の例大祭は毎年9月14~16日の3日間で行われます。
1187年以降800年以上続いているお祭りで、曜日ではなく日付固定のため、平日に重なると週末休みの方はなかなか見に行けない行事なのがちょっと残念なのです。
では、3日間でどのようなことが行われるかをご紹介しましょう。
【14日】
4:30 浜降式(由比ヶ浜にて)
10:00~15:00 献茶会
16:00 合唱会
18:00 宵宮祭
終日 鎌倉囃子
まず早朝に「浜降式」という行事から始まります。
宮司をはじめとした神職が身を清めるために早朝5時から由比ヶ浜に入りみそぎをします。みそぎの後は海藻を持ち帰り、社頭に捧げます。
その夜、祭りの執行を大神様に御奉告し、宵宮祭(前夜祭)が行わます。
☆かまじいは今回こちらの浜降式を由比ヶ浜に見に行ってきました!
予定時間の朝4:30はまだ真っ暗で、星が本当にきれいでした。「この状態で本当に海に入るの?」という雰囲気です。
暗闇の中をおそるおそる歩いていくと、滑川付近の材木座側の砂浜で、何やらLEDの明かりがいくつかちらちらと動いています。
よく見ると青白幕での囲いとそこから海側にご神木が2本立てられています。その周辺を掃除したり砂を整えたりしていました。
浜の両側に簡単なロープが張られ、その中には立ち入りができないようになっています。
見学者は始めカメラを持った数人だけでしたが、そのうちたくさんの人が見にやってきます。
団体旅行のツアーでもこちらの見学が組まれていたようで、朝早いのにもかかわらず、たくさんの人がバッジをつけて見に来ていました。
本格的な報道のカメラマンさんもいました。
このような注意書きが配られました。
少々肌寒い中待ち続け、いよいよ5時ころになると、白装束に身を包んだ神職の方が20人くらい現れます。
八幡宮から若宮大路をずっと歩いてきたようですね。
空もだんだん明るくなってきます。
ご神木の前で海に向かって祈りを唱えた後、青白幕の中に入り、全員ふんどし姿になって浜に出てきます。
円状に並び、準備運動を念入りに行います。
こちらも寒い中じっとしていてとても寒かったので、ロープの外でつい一緒に動いてしまいました(笑)
そして一斉に海に向かいます。みそぎとは言え、さぞかし水は冷たい事でしょう。
波打ち際で海水を被るくらいなのかと思いきや、かなり深いところまで行ったのは少々びっくりです。
みそぎを終え、青白幕の中で白装束に着替え、海藻を持って再び八幡宮まで歩いて戻ります。
このころようやく東の空の山の峰から朝日が顔を出しました。
その後八幡宮境内に行ったら、社紋(菊のご紋でした。八幡宮は鶴のご紋と思っていたのですが)の下に海藻が捧げられていました。
このようにして鶴岡八幡宮の例大祭は始まります。
【15日】
10:00 例大祭
10:00~15:00 献茶会
13:00 神幸祭
18:00 日本舞踊
終日 鎌倉囃子
終日 献華会
例大祭の当日です。大勢の参列者を迎えて厳かに執り行われます。
また、神幸祭が行われます。神輿3基と、宮司をはじめとした神職や太鼓、提灯、盾、弓矢などの長い行列が若宮大路を二の鳥居までねりあるきます。
二の鳥居付近では「八乙女の舞」が奉仕されます。
【16日】
10:00~15:00 献茶会
13:00 流鏑馬
17:00 鈴虫放生会
終日 鎌倉囃子
終日 献華会
小笠原一門による流鏑馬神事があります。春の流鏑馬と同じく、八幡宮境内に馬場が作られ、3つの的を馬上から射抜く行事です。
夏祭りではなく、秋の訪れを感じさせてくれる鶴岡八幡宮の例大祭。
ぜひ、足を運んでみてくださいね。