どもども、かまじいです。
鎌倉大仏から歩いて10分くらいのところにある「鎌倉文学館」をご存じでしょうか?
1985年にオープンしたこの建物は、雰囲気のある洋館のたたずまいと海を見下ろす庭園のロケーションから、文学が好きな人だけでなく、いろいろな人が訪れます。
鎌倉の海を見下ろす高台に建つこの洋館の建物は、もともと加賀百万石の藩主・前田利家の系譜、旧前田侯爵家の別荘でした。
現在の建物は1936年に洋風に改築されたもの。戦後にはデンマーク公使や佐藤栄作元首相が別荘として使用していたこともあり、
2000年には国の登録有形文化財に登録されています。
由比ヶ浜通りから少し山側に入ったところに入口があります。坂を少し上ると受付があります。
元気のよさげな受付で大人300円を払い、小さなトンネルをくぐると左手に洋館が見えてきます。
洋館の前には芝生が敷かれた庭があり、一瞬外からか中からか迷ってしまいます。
ここは庭はあとまわしにて靴を脱いで中に入りましょう。
中に入ると「THE 洋館」という空気に包まれます。
文学にそれほど詳しくなくても聞いたことのある名前がたくさん出てきて退屈しません。
鎌倉に住んだり、集まっていた作家さんは数多く、「えっ?この人も鎌倉にいたんだ?」とびっくりします。
昭和9年ごろには「鎌倉カーニバル」という今でいうサンバカーニバル的なパレードもあるイベントもやっていて、作家の大佛次郎や久米正雄が発起人だそうですね。そんな写真が飾ってあって、当時としては相当まぶしく楽しかったんだろうなって思えます。
もし、ちょっと文学に興味をもったなら、桑田佳祐さんが歌う「声に出して歌いたい日本文学」を聞いてみてください。動画のリンクを貼っておきますね。
有名作家さんの分を歌にのせてしまったという20分くらいある面白い作品です。
ちなみにこの歌のトップに出てくる中原中也を「なかはらちゅうや」と読めれば一旦ドシロウト扱いはされなくなります(笑)
文学館は常設展と企画展があり、企画展は鎌倉ゆかりの詩人・歌人などを取り上げて期間限定で展示が行われます。
※2014年12月7日までは歌人・山崎方代(やまざきほうだい)さんの特集です。
詳しくは文学館のホームページをチェックしてください。
文学館の中は海の見える休憩室があり、外を見ていると庭園に出てみたくなります(^^)
庭では日によって、ワゴンのコーヒー販売があります。
手挽きのミルで挽いた、香り高いコーヒーがいただけます。
芝生の敷詰められた広い庭。子供の頃だったらきっと走り出します。
海が見えて心地よい時間。そして振り向くと素敵なたたずまいの洋館が一層心を癒してくれます。
庭の奥の方へ下るとバラ園があります。
春と秋に2回バラが咲きます。
春は5月中旬~6月下旬、秋は10月中旬~11月下旬に見事な色に彩られます。
春バラは秋よりもぎっしりと咲き、バラ祭りも開催されます。
とはいえ秋のバラも見事で、紅葉時期より少し前に楽しむには最適かも。
世界には3万~5万品種のバラあるそうですが、その原種は実は10種類ほどしかなく、そのうちの3種は日本産とのことです。
西洋のイメージがあるバラなのでちょっと驚きですね。
「鎌倉」という名前のバラもあります。きれいな黄色のバラです。
バラを育てるのはけっこう大変…というイメージがあります。
育て方を調べてみると、「慣れればさほど苦も無くできます」ということですが、不器用なかまじいにはちょっと無理なのかな…。 f(^^;)
そんないろいろな表情を持つ不思議な魅力の鎌倉文学館
文学好き・洋館好き・庭園好き・バラ好きの方はぜひ足を運んでみてください。