みなさん、鎌倉に行ったことはありますか?
関東近辺に住まわれている人なら一度は行ったことがあると思います。
修学旅行で訪れた人も多いのではないでしょうか。
鎌倉って不思議な街ですよね。東京や横浜から割と近くにあるのに、古都の雰囲気と湘南の海風が同居する街…。
「小旅行」の代名詞にもなりそうじゃないですか?
それと「傷心旅行」の代名詞にもなりそうですね(笑)
さて、「鎌倉のお土産」と言えば、皆さん何を思い浮かべますか?
そう!豊島屋の「鳩サブレ―」は全国的にも有名ですよね。
鳩サブレ―の歴史は古く、1894年に瓦せんべいのお店として創業した久保田久次郎が、豊島屋に来店した観光客の外国人からもらったビスケットが元になっています。
その味に衝撃を受けた久次郎は、なんとか自身で再現すべく四苦八苦します。マネするのは絶対に嫌だけど、この味は再現したい!
もがきにもがいて、このビスケットには「バター」が使われていることまでは分かりました。でも当時はバターをお菓子に使うという発想がなく、また、バター自体がなかなか手に入らなかったため、この味を作り出すのには並々ならぬ苦労があったようです。
そしてようやくこの味を完成させたとき、形を何にしようか?と考え、以前から鳩をモチーフに何かを作りたいと考えていた久次郎はこのタイミングで化学反応が起きたそうです。新商品のデザインにぴったりとこの形に決まったそうです。
その当時の作成された型はそのままのデザインで今も変わらないとのこと。すごい!
ところがこの斬新な味がなかなか日本人には受け入れられなかったそうで、仕方なくご近所に配った鳩サブレ―が、たまたま近くを通った久次郎の奥様が、犬にあげられているのを見たときはさすがにショックで、長い間このことは心に秘めていたそうです(笑)
その後10年ほどの時間をかけてようやく日本人にも受け入れられ、戦時中の苦難も乗り越えて、100年以上たってもなお愛される人気の味になりました。
かまじいは子供の頃は鎌倉に住んでおらず、よくお土産でもらったのを覚えています。本当のことを言うと当時はいわゆるただの硬いクッキーだと思っていたため、あまり好んで食べませんでした。(^^;)
それが大人になって改めて食べると、何とも言えず柔らかな舌触りに、しつこすぎない甘さ。なんで昔もっと食べなかったんだろうと後悔したものです。
長い間愛されるのにはちゃんと訳があるのですね。それと思い込みって怖いなという教訓までもらいました。
余談ですが以前、鎌倉特集のOZマガジンを鎌倉駅近くの島森書店で買ったとき、おまけに鳩サブレ―を一枚もらえてめっちゃテンションが上がりました!
鳩サブレーについてのお話は、豊島屋本店の2階にギャラリーがありますので、立ち寄った際はぜひのぞいてみてください。
でもって、ぜひ鳩サブレ―を買って帰りましょう。(何ももらってないですよ~ 笑)
人に渡すお土産なら缶入りや紙の手さげ入り、自宅に持って帰る用の袋入り、そして食べ歩きにもグッドなバラ売りもありますよ。