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鎌倉の除夜の鐘
鎌倉の除夜の鐘
この時期に毎年必ず思うこと。「1年ってあっという間じゃ」
いくつになってもきっとこの感覚は変わらないんじゃろうな(笑)
皆さんは普段大晦日はどのように過ごしているかの?
紅白歌合戦を見ながら過ごすのもいいじゃろし、友達の家に集まってカウントダウンパーティ、実家で家族とのんびり…。色々あると思うのじゃ。
でもたまにはいつものような年越しではなく、ちょっと変わった年末年始を過ごしてみるのもよいのじゃよ。
鎌倉で除夜の鐘をつく、というのはいかがかな?
除夜の鐘は12月31日大晦日の夜、午前0時を挟んで各寺院の鐘を108回つくという行事じゃが、この数なぜ108回なのじゃろうか?
人間の煩悩(ぼんのう)、つまり欲望は全部で108つあると言われているのじゃ。
108という数字は「とても多い」ことを表し、正確な数字ではないらしいのじゃが、一つの考え方としては、
人の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)
に意識を加えた
六根
を
「好・悪・平」
と
「浄・染」
「前世・今世・来世」
のパターンで組み合わせると、
6 × 3 × 2 × 3 =
108
になるという説があるそうじゃ。(諸説ありじゃよ)
■鎌倉で除夜の鐘を一般参加でつくことのできる主な寺院をご紹介するのじゃ。
円覚寺
23:00ころから。先着400名まで鐘がつけるのじゃ。
東慶寺
先着108名がつくことができ、108つ目以降の「暁の鐘」は全員つくことができるのじゃ。
浄智寺
先着108名。23:00から整理券を配布するのじゃ。
長谷寺
先着108組。22:50頃から整理券を配布するのじゃ。
妙本寺
先着108名がつくことができるのじゃ。
本覚寺
無料で誰でもつくことができるのじゃ。
光明寺
1回目と108回目は住職がつき、それ以外は自由につくことができるのじゃ。
ちなみにかまじいは、一番最後に紹介した光明寺で除夜の鐘を撞いたことがあるゾ。
特に時間などは意識せず、「年が明けたので撞きに行くかの…」という気軽な感じじゃ。
初詣でにぎわう鶴岡八幡宮からは離れているものの、それなりに人が並んでいたのじゃ。
境内でかがり火が数か所で炊かれていても、とても寒い中で震えながら並んだのを覚えているのじゃよ。
ようやくかまじいの番が来たとき、係の方が「少々お待ちくださいね」と列を止めたのじゃ。何じゃろか?と待っていると、ご住職が本堂からいらっしゃって、108つ目の鐘を撞くのじゃ。「そっか。さすがにここはご住職が撞くのじゃなー」と見守ったその次に「では、再生の鐘をどうぞ」と、かまじいは109つ目の鐘を撞いたのじゃ。
なかなかめったにないないこの体験に、「これで人間の煩悩はクリアしたのじゃな」とか「もはやかまじいは仏様の域かも」などとすっかりいい気分になったのじゃ。
じゃが、それだけではなかったのじゃよ。
それと全く同じことがその翌年、そしてさらにその次の年も起こったのじゃよ。
3年目のとき、お寺の方に「再生の鐘をどうぞ」と声をかけられたので、さすがに
「実はかまじい、再生の鐘は3年連続なのじゃよ」
とお話ししたら、ご住職を含め光明寺の方々は大変驚かれていたのじゃ。
些細なことじゃが、他の事も含めこんな偶然はめったにないじゃろなー(^^;) とてもとても印象に残った出来事じゃった。
皆の衆も除夜の鐘の音を聴きながら、新しい年に思いを馳せてみるのじゃ。何かちょっといいことがあるかもしれないのじゃよ。
除夜の鐘の後は初詣へ行くのじゃ。
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