
サードウェーブ」という言葉を最近よく耳にするのじゃ。
今までも結構言われてきた言葉ではあるのじゃが、おそらく近いうちに流行語のようにこの「サードウェーブ」がメディアにあふれるとかまじいは思っとるのじゃ。
これはコーヒー業界の言葉なのじゃが、サードウェーブとはどういう意味なのじゃ?
直訳すると「第3の波」じゃ。
コーヒー業界に3番目の大きな波が来たことを表しているのじゃが、
第1と第2の波はどのようなものだったのかを振り返ってみるのじゃ。
■ファーストウェーブ 
第1の波は第二次世界大戦あとから1970年ごろじゃ。
コーヒーの大量生産が可能になったのと、真空パックが開発されたことを受けて、一般家庭や職場でもコーヒーが飲まれるようになって、
大量生産・大量消費の時代が訪れるのじゃ。
味へのこだわりはさほどなく、コーヒーが身近になったという所が大きな変革じゃ。
■セカンドウェーブ 
そうした時代へ反発するように、1970年代からは
深煎りコーヒーが流行りだすのじゃ。1971年にスターバックスコーヒーがアメリカのシアトルに開業し、「シアトル系」という名前までつくようになり、苦めのエスプレッソコーヒーに泡のミルクを乗せた「カフェラテ」が大ブームになるのじゃ。
スタバやタリーズのカップを持って歩くことがひとつのファッションの形になり、社会現象にもなったのじゃな。
これが第2の波じゃ。
■サードウェーブ 
そして時代は前の文化を壊すところから動くのじゃな。
サードウェーブは90年代後半から起こるのじゃ。
豆の産地と個性を最大限に引き出す焙煎方法と淹れ方を追求するようになったのじゃ。
これまでのコーヒーは国単位の表示がほとんどじゃが、サードウェーブでは一本の苗木から収穫されたコーヒー豆だけを使用する「シングルオリジン」であることを重視しているのじゃ。
まるでワインのようじゃな。
では、コーヒーにはどのような種類と特徴があるのじゃろうか?
●コーヒー豆の知識と種類・特徴

コーヒー豆はアカネ科の木になる実じゃ。実の中には2つの種が入っており、これを火によって焙煎すると、町でよく見る黒っぽいコーヒー豆になるのじゃ。
赤道を中心に北と南の緯度25度の地帯をコーヒーベルトと呼び、標高300~400m以上の場所がコーヒーの栽培に適しており、世界約70カ国で栽培されていて、特に1,500m以上の高地で作られたものは品質が高いと言われているのじゃ。

強い酸味 キリマンジャロ・モカ

弱い酸味 コロンビア・ケニア・グァテマラ・モカマタリ・ハワイコナ

バランス ブラジル・ブルーマウンテン・エメラルドマウンテン

弱い苦味 コスタリカ・ニカラグア

強い苦味 マンデリン
また、コーヒー豆の焙煎の度合いには8段階あるのじゃ。

1 ライトロースト
2 シナモンロースト
3 ミディアムロースト
4 ハイロースト
5 シティロースト
6 フルシティロースト
7 フレンチロースト
8 イタリアンロースト
1が浅煎り、8が深煎りじゃ。
焙煎の時間の長さによって味は変わり、焙煎時間が長い(深煎り)ほど苦味が強くなり短い(浅煎り)ほど酸味が出やすい傾向にあるのじゃ。
セカンドウェーブ、いわゆるシアトル系のコーヒーは深煎りで苦味を強くする傾向にあったのじゃが、サードウェーブのコーヒーは比較的浅煎り目で、コーヒー豆が持つ特徴をしっかりと活かす傾向にあるようじゃ。
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