鎌倉七口(鎌倉の7つの切通し)



鎌倉は南側を海、その他三方を山に囲まれており、外部から鎌倉に入るためには「切通し」と呼ばれる7つの細い通路を通る必要があったのじゃ。
その地形を活用し、天然の要害として鎌倉幕府が設置されることとなるのじゃ。この7つの通路「鎌倉七口」についてご紹介するのじゃよ。

巨福呂坂切通し

巨福呂坂(こぶくろざか)切通し


鶴岡八幡宮から北鎌倉を結ぶ。建長寺から鶴岡八幡宮寺までの峠道である説があるが定かではない。旧道は私有地のため通行できず、新道には落石防護の洞門があり、切通しをイメージしたデザインのトンネルになっている。車での鎌倉入りの際に見ることができるのじゃ。

JR鎌倉駅東口より徒歩20分

化粧坂切通し

化粧坂(けわいざか)切通し


扇ガ谷と源氏山公園を結ぶ。この名前には諸説あり、「平家の大将首を化粧し首実験した」「険しい坂のなまり」などあるが、正確には分かっていないのじゃ。


JR鎌倉駅東口より徒歩15分

亀ヶ谷切通し

亀ヶ谷(かめがやつ)切通し


扇ガ谷と山ノ内を結ぶ道。かつて北から鎌倉へ入る道はここだけであった。亀がひっくり返ってしまうほどの急坂からこう名付けられたと言われるのじゃ。


JR鎌倉駅西口より徒歩15分

朝比奈切通し

朝比奈切通し


朝夷奈切通しとも呼ばれる。十二所から横浜市金沢区を結ぶ、北条泰時が命じて作らせた切通しであるのじゃ。


JR鎌倉駅東口よりバス13分

極楽寺坂切通し

極楽寺坂切通し


鎌倉の西側、由比ヶ浜から極楽寺に抜ける。極楽寺が開かれてから主要道路として使用されている。現在は舗装路で、両側の壁に切通しの姿を見ることができるのじゃ。


江ノ電極楽寺駅より徒歩5分

大仏坂切通し

大仏坂切通し


長谷から深沢方面へ抜ける切通し。かつては人力車が走れるほど広い切通しだったが、関東大震災の崩落の影響で通行は少々危険であるのじゃ。


JR鎌倉駅東口よりバス10分

名越切通し

名越切通し


鎌倉の東から逗子市へ抜ける切通し。途中にまんだら堂やぐら郡を眺めることができるのじゃ。


JR鎌倉駅東口よりバス8分




釈迦堂切通し

釈迦堂切通し (おまけ)


浄妙寺と大町をつなぐ。鎌倉七口には入らない、神奈川県鎌倉市内内部を結ぶ切通し。現在崩落危険のため通行止め。大町(南側)の通行止め部分から少々見ることができる。洞門のようなスケールは遠くからでも一見の価値はあるのじゃよ。

JR鎌倉駅東口よりバス8分










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